湘南 藤沢の「キュンとする指先に」がコンセプト
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ネイル基礎知識1の冒頭でお話したように、現在では多くの人が気軽にセルフでもジェルネイルを楽しめる時代です。しかしその一方では、プロ、セルフ問わず、ジェルによるアレルギーを発症してしまう方も少なくはありません。元々の体質的なものもある方もいらっしゃるとは思いますが、ジェル、またネイル用品の多くには、揮発性溶剤を含む化学物質が配合されております。ジェルネイルに対しての正しい知識、使用法を身につけ、それを守ることで、事前にアレルギー発症の予防をできることもあります。またアレルギーを引き起こす成分はいくつかありその原因は多種多様で、一口に「この成分のせい」とはいいきれません。こちらの項目では、ジェルアレルギーのメカニズム、予防法、毎日ジェルに触れる私なりに実践している予防方法もご紹介していきたいと思います。
ジェルネイルアレルギーとは、ジェルネイル自体の成分や使用するジェルや薬剤などに対する接触皮膚炎で、指先などの皮膚に痒みや赤みなどの症状があらわれます。これはジェルや薬剤などが爪ではなく、爪周辺の皮膚に付着することによってアレルギーが引き起こされます。その皮膚が乾燥などでバリア機能が崩れていると、そこから(目に見える傷だけではなく小さな摩擦による目に見えない傷、または粘膜から)アレルギーを発症する成分が浸透しやすくなります。アレルギー発症のメカニズムによって生じるアレルギー性の接触皮膚炎は、発症されるまで症状が出ないため、初回では発症せず何度かジェルネイルに触れたのち発症します。そのため、ジェルネイルをして最初の頃は問題がなかった方も、急にアレルギーを発症してしまいました。という場合が多いです。また、症状出現もジェルネイルの施術中ではなく、その数日後に症状が出現することが多いです。
一般的にアレルギーを発症し、アレルギー物質が体の中に入り続けると、症状はどんどん悪化していきます。悪化すると、赤く腫れたり水疱ができ、痒みだけでなく痛みも伴います。
症状が出た場合は、直ちにジェルネイルをオフし、すぐに医療機関を受診し医師の指示に従うようにした方が良いでしょう。
プロネイリストでも、セルフネイラーでもジェルネイル、薬剤をを扱う以上、ジェルネイルのアレルギーリスクと常に隣り合わせだということを心に留めておきましょう。またここ最近では剥がれない、持ちの良いジェルが良いというような風潮が広がっているように思われがちですが、お爪のためにもできれば2,3週間以内のお付け替え、もしくはジェルネイルお休み期間を設けることが個人的には理想に思います。私自身もお客様への安全安心を提供できたらと日々勉強、予防に努めております。
アレルギーを予防するためには、皮膚にベタベタしたままのジェルが長い時間つかないように注意することが大切です。爪からはみ出さないように塗り、道具やネイルの容器周りにジェルネイルがつかないように気をつけましょう。ライトの出力はそのジェルに対し適正か、ジェル硬化の時間を守り(完全硬化できているか確認)、未硬化ジェルを残さないようにしましょう※。指先、お爪周りなどに傷がある場合は特に注意しましょう(できれば傷が治るまではジェルはお休みしたほうが良いでしょう)。また普段から手の保湿を心がけ、手を乾燥等から守りましょう。特に冬場、乾燥すると肌の水分量が低下し、カサカサしたり、つっぱり感などが現れます。乾燥肌は、肌のバリア機能が低下しているため、外部からの刺激や異物から身体を守ることができなくなります。乾燥肌になると、肌トラブルが起こりやすくなるため適切な対処が必要です。
またアレルギーフリーの商品も販売されておりますので詳しくはご相談下さいませ。
※ジェル成分(モノマー)が未硬化なまま皮膚に放置されると、アレルゲンとして体に認識されやすくなる。これを繰り返すことでアクリレートアレルギーを発症する可能性がある。
アレルギー発症後、症状が収まり、ジェルネイルを再開したいという方の場合は、ジェルの種類や薬剤、道具を変えてみて、症状が出るかどうかを検討するのも一つの手です。また、長年ジェルアレルギーに特化したサロンもありますのでそちらでご相談されてみるのも良いかと思われます。また、パッチテストを行うことも一つの方法です。ただし、パッチテストは部分的に一定の期間しか行わないので、実際にジェルネイルをつけるという状況とは異なります。そのためパッチテストの結果が100%ではないことを覚えておいてください。
当サロンでは、アレルギー発症の場合のジェルネイルは推奨しておりません。マニキュアや付け爪で楽しむなどの方法をおすすめ致しております。ちなみにアメリカ、フランス等の海外では、自身で簡単にオフできるマニキュアが今でも根強い人気があるとの事です。どうしてもというお客様には当サロンでもアレルギー専用ジェル(ネイルパフェジェル)のご用意もありますが色の種類が限られております。詳しくはご相談くださいませ。
以下、アレルギーを誘発されると言われるジェルネイル成分、薬剤などを記載しておきますのでご興味のある方は参考までに↓
ジェルネイルに含まれるアレルギー誘発成分一覧
【モノマー類】⋯モノマーとは単体の分子の事。とても小さな分子で、それ自体では固まらず液体で光(UV,LED)を当てると、モノマーやオリゴマーと結びついて固まる性質があるもの
・HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート):もっともアレルギーを起こしやすい成分。低分子で皮膚に浸透し・HPMA(ヒドロキシプロピルメタクリレート):HEMAの代替として使われるが、同様にリスクあり。
・TEGDMA(トリエチレングリコールジメタクリレート):硬化性や伸縮性を高める添加剤。アレルゲン性あり。
・MMA(メチルメタクリレート):日本では使用制限。刺激が強く高リスク。海外製品に注意。
【オリゴマー類】⋯ジェルネイルのベースとなる粘り気のある主成分
・ウレタンアクリレート:分子量は大きく比較的安全だが、繰り返し使用で感作の可能性あり。
【光重合開始剤】⋯ジェルネイルにおいて、LED,UV ライトの光を受けてジェルを硬化させるために必要な成分
・カンファーキノン:光硬化のために使用され、まれに光感作性アレルギーの原因となることがある。
・ルシリンTPO
・BP(ベンゾインエーテル類)
【添加物】⋯ジェルネイルの性能、使用感、美観を調整、向上させる成分
・顔料、香料、可塑剤など:製品によって異なり、個別に反応する場合があります。
いかがでしたでしょうか?ジェルネイルを取り扱う上での注意点を並べると、ちょっと怖いと思った方もいらっしゃったとは思いますが、メリット、デメリットを理解してジェルを扱うことはご自分にとっても、お客様にとっても大切なことだと思います。扱うジェルネイルの成分を理解して購入、施術を行いたいものですね。
またどうしても仕事、生活上、傷を作りやすい、または体質上アレルギーが発症しやすい場合は指先のおしゃれの方法をマニキュアやネイルチップ等、ジェル以外に切り替えたほうが無難かもしれません。
当店でのジェルネイル施術後の皮膚の状態の注意点
なおジェルアレルギー発症に関しては、個々の体質や他店でのジェル施術歴、期間等様々な要因がかさなっており、原因特定は非常に困難なため当店では責任を負いかねます。ご相談、ジェルオフ後、信頼できる皮膚科をご紹介はしております。ご了承下さいませ。
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