代表者ごあいさつ

はじめまして。ネイルサロンal&miuのホームページにようこそ。私は医療機関等において１０年以上介護福祉士として勤務しておりました。ネイルを学ぼうと思ったきっかけは、高齢者施設等に入居されている方のQOL（生活の質）の向上につながればとの想いからでした。

”今更おしゃれなんて”というようなお声が施設内ではよく聞こえてきておりましたし、日常でも、よく耳にします。

ところが、そのようなことを言ってはいても、いざレクリエーションで女性はお化粧をしてもらったり、紅をひいたり、男性はひげなどを剃って整髪してもらったりすると、表情がぱっと明るくなり、いきいきとなるのです。

美容や保清というものは人の心をとても元気にするんだなと思いましたし、私自身、いろいろ生き方に悩みながらも、おしゃれを楽しんだ１０代から２０代半ばあたりまでが懐かしく思えます。20代後半は仕事で失敗し、夢も希望もなく、生きていくための生活費を稼ぐことでいっぱいいっぱい。夜勤ありのフルタイム仕事に加え、生活や子育てに追われた３０代はなんとも目まぐるしく、自分よりも子供優先、家族優先と自分自身をケアすることがなかなかできませんでしたし、鏡を見るのも嫌、爪先のケアなんて行き届くはずもありませんでした。

どうしてネイルを学ぶ事を選んだのかと問われますと、高齢者の歩けなくなる原因の一つとしてあげられるのが、足の筋力の低下からのお爪によるトラブルがあげられます。医療機関では患者様のお爪を切れるのは、医師か看護師のみで、介護職員はそれを担うことはできませんでした。（糖尿病などの疾患によっては、傷をつけてしまうと、重大な感染症を引き起こすおそれがあるため）できることといえばお爪をやすりで削るか、足浴で足を綺麗に洗うことのみでした。中には看護師、医師が少ない施設で、なかなか頼めないからと、ご自身で一生懸命、足のお爪を血を流しながら切っている方もおられました。ですので、フットケアを学べば少しは患者様や施設の入居者様の役に立つかな？という気持ちからネイルを学ぶきっかけとなりました。それならば、ネイルの基礎から学ぶべきと、病院勤務経験が私よりも長い、鍼灸あんま・マッサージ師の夫からのアドバイスで、神奈川県藤沢市から表参道のネイルスクールへ通う日々が約２年ほど続きました。もともと、絵を描いたり美術品やきれいなものが好きだったというのも合わさってすっかりネイルの魅力に取りつかれてしまいました。しかし当時はコロナ禍の始まりや、子供はまだ幼稚園入園したてと幼かったこと、試験直前に最愛の実母を亡くしたり、資格取得を何度か諦めようかと悩みました。ですが、ネイルスクールの先生方の励ましや、夫や幼い娘の協力、義理の母をはじめ周りの方々からは最大のご支援をいただきました。当時ネイルスクールを卒業したときに先生から頂いた「女性は人生で役割がその時その時によって様々と変化しやすいし、時として本来の自分や自分の立ち位置、居場所を見失うこともあるけれど、ご自分が努力して得たものはきっときっと日沼さんの居場所となり、力になるからね」という言葉は今でも忘れられません。

紆余曲折を経てネイル検定１級等を取得してから、ネイルサロンに勤務したり、ネイルメーカーの資格を取得したりと準備を整え、この度、ネイルサロンを開店させていただく運びとなりました。これも家族をはじめ、試験に合格するまでご指導下さったネイルスクールの先生方、ご指導下さった先生、応援して下さった、たくさんの友人たちのおかげです。今後はさらに本来の目的だったフットケア、また地域での福祉活動にも力を入れていく所存です。どうぞ神奈川県藤沢市、藤沢本町のネイルサロンal&miuをよろしくお願いいたします。

当店に出会ってくださったお一人、お一人のお気持ちが少しでも’”キュン”と元気にときめくようなネイルサロン、一人でも多くの方のお気持ちがほっとするような居場所を作れたならと願います。

ネイルサロン　al&miu       

　　　　　　　　　　　　　代表　日沼　浩子